犬は被毛の健康を保つため1〜2ヶ月に1度のトリミングが必要ですが、老犬の場合は少し事情が違います。
今回は老犬をトリミングする際のサロンの選び方や注意点をご紹介します。
シニア犬は若い頃に比べると代謝が落ちるため、毛の伸びるスピードが遅くなります。
また、体力も落ちるので立ちっぱなしの状態が続くトリミングはストレスにもなるのです。
目立った汚れや毛玉がなければ、老犬のトリミングは2〜3ヶ月に1度の頻度で十分です。
日頃からこまめに体を拭く・毎日ブラッシングをするなど、自宅でのケアを心がけて清潔を保ちましょう。
老犬にとって、長時間立ったままになるトリミングは体の負担となります。
そのため、10歳以上のシニア犬の施術を断るトリミングサロンも珍しくありません。
一方、動物病院に併設もしくは提携しているサロンは、老犬のトリミングに対応していることが多いです。
動物病院に併設されている場合、施術中に愛犬の体調が悪くなってもすぐに診察してもらえるので安心です
また、近年はペットの高齢化に伴い“出張トリミング”を行っているサロンも増えました。
出張トリミングはトリマーが自宅に来てトリミングを行うため、移動による負担を軽減できます。
慣れ親しんでいる自宅、そして飼い主さんが近くにいる環境なので、愛犬の精神的な不安が少ないのもメリットです。
体力面や精神面などを考慮し、愛犬に負担の少ないサロンを選ぶようにしましょう。
引用:ホームトリマー
シニア犬の受け入れが可能なサロンでも、体が弱った愛犬を預けるのが不安な飼い主さんも多いかと思います。
トリミングするにあたって不安な点は、些細なことでもあらかじめトリマーに伝えましょう。
また、シニア犬では持病がある子も珍しくありません。
トリミングサロンではその子ごとにカルテを作っている場合が多いです。
そのため、持病もカルテに記載があると思いますが、前回と病状が同じかどうかはサロン側では知り得ません。
持病がある子はその都度、飼い主さんから直接トリマーに病状を伝えると安心です。
長時間立ったままになるトリミングは、老犬にとって体の負担が大きいです。
体調が悪い時にトリミングを行うと、さらに体調が悪化するおそれもあります。
トリミング前には愛犬の様子をよく確認しましょう。
- ・咳をしている
- ・下痢をしている
- ・嘔吐をした
- ・元気がない
このような症状があった場合は無理をさせず、後日症状が治ってからトリミングしましょう。
犬のトリミングは、爪切り・耳そうじ・足裏バリカン・シャンプー・ドライ・カットの工程を一気に行います。
犬種にもよりますが小型犬でも2〜3時間かかる場合もあり、その間愛犬はずっと立ったままの状態でいることも珍しくありません。
若い犬でも疲れるので、シニア犬はさらに体力を奪われ体調不良につながるおそれもあります。
愛犬の毛の伸び具合によってはシャンプーだけお願いしてカットを行わないのも1つの手です。
また、トリミングコースでも老犬の負担を考え、シャンプーとカットの日を分けてくれるところもあります。
当日に急にお願いすると対応できない場合もあるので、予約時に確認しましょう。